PDAとは?

以前、反抗的挑発障害(ODD)について取り上げましたが、現在PDA(Pathological Demand Avoidance)について学んでいます。PDAは日本語では病的要求回避と訳されています。PDAについて私は理解不足のため、ODD とどのように異なるのかまだはっきりわかりません。PDAはよく自閉症の子や感覚統合に課題のある子どもに見られる症状の一つだということです。これからもっと詳しくお伝えできるように学習をしていきたいと思います。

こちらにPDAの症状や支援策が詳しく紹介されています(英語)。

https://childmind.org/article/pathological-demand-avoidance-in-kids/

 

字を書くのが嫌い?

お子さんは、どんなえんぴつを使っていますか?

字が汚い、文章を書くのを嫌がる。周りにたくさんいるかと思います。
皆さんはどうしてか考えたことがありますか?
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もしかしたら、きれいに書く理由がわからず、努力をしていないのかもしれませんが、
努力をしても書くことに課題が見られる場合は他に理由があることを知りましょう。
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手と目の連動に課題がある
微細運動の遅れ
手の力の強弱コントロールができない
肩が安定していない
何を書くか考えが整理できない
正しい書き方がわからない
など、まだまだ考えられます。
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今日はえんぴつに焦点を当てたいと思います。
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息子は現在4Bを使っています。HBから8Bまで試してみた結果、一番4Bが使いやすいと感じたようです。
8Bだと芯が柔らかすぎて、書きやすいけれども紙が真っ黒になってしまったり、逆にHBだと芯が硬すぎて力を入れて書く必要があり、結果手がすぐ疲れて書く作業が嫌になってしまうことがわかりました。
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他の理由を改善していくには時間がかかりますが、えんぴつはすぐ対策ができるので色々試してみるのをおすすめします。

反抗的挑発障害(ODD)

どんなにお行儀が良い子どもでも、当然時には気難しくなったり、挑戦的になることがあります。
けれども、家でも学校でも毎日常にイライラ怒っている行動はもしかしたら助けてというサインを送っているのかもしれません。親や教師など人に対して理由もないのに苛立ってしまったり、口ごたえをしたり、反抗的な態度を取ったりなど継続的なパターンを持つ子ども。その中には反抗的挑発障害(ODD)と診断される人もいます。ODDには、恨みを買ったり復讐しようとしたりする、執念深さと呼ばれる行動も含まれます。
こうした感情や行動の問題は、家庭生活、社会活動、学校、仕事に深刻な問題を引き起こしてしまいます。ODDの治療には、肯定的な家族関係を築き、問題行動を管理するためのスキルを学ぶことが良いと言われているそうです。また、薬が必要になることもあるようです。
もしずっといつも怒っていたりイライラしていたらこのサインを見逃さず、学校の担任、カウンセラー、医師、保護者でチームを組み、話し合いながら子どもと一緒に支援をしていくことが大切です。
お子さんの落ち着ける活動はなんですか?落ち着けるスペースを設けていますか?時間を十分に与えていますか?

ABA: 自閉症児ケアセンターin Hanoi

ABA(応用行動分析学)は、ASD(自閉スペクトラム症)をはじめとする発達障がいのある子どもの支援など、発達支援の分野でも多く用いられています。私の行っているDIR/FloortimeはABAの行動に着目をする支援とは別の発達に基づく支援法です。
ABAでは、人間の行動の基本原理にもとづき、うまくいく行動を増やすことで、相対的に困っている行動を減らすための働きかけをおこないます。
今月ハノイでそのABAセラピーを行うセンター「ABA Care」がオープンします。セラピストはアメリカで資格を取得、彼女の他にも行動分析士や言語聴覚士も在籍しているそうです。言語は英語とベトナム語になります。
ご興味のある方は、ABA Careに直接問い合わせをお願いします。

マインドセットと問題解決アプローチ

今私がいつも気をつけていることは自分の考え方や問題解決方法がこのどちらになっているかということです。
1)Kids Do Well If They Can vs Kids Do Well If They Want
2)Proactively and collaboratively solving problem with the child vs Reacting to his/her behavioral issues and giving unilateral order
今回紹介しているFacebookのNeuroWildの投稿にはいつも気づきの機会を与えらます。
このFacebookの投稿を読んでみてください。このイラスト内では先生の声がけに注目がされています。イラスト内で先生が問題がある子に教室の後ろへ移動しなさいと他のクラスメートの前で言っている場面です。このように多動や衝動性が強い子どもがクラスにいると、なかなか思ったように授業が進まないことがあります。先生も困ってしまうため、このような問題解決法をとるのです。
子どものころ話が止まらず、授業中先生に廊下に立たされた、校庭を何周も走らされたという友達がいます。また今でも廊下に出て一人で活動しなさいと教室から出される子どももいます。授業を進めるために生徒を邪魔にならないところへ移動させ解決しようとしますが、残念ながら同じ子どもがいつも同じことを言われてしまうのです。
教師がいつも同じ子どもに対してこのような態度や反応的な対処をしているとどうなるでしょう。周りの生徒達はイラスト内のような考えを持ち始めます。これがいじめや偏見につながっていく一つの理由になってくるのです。
教師は子どもの行動が起こってから反応的(Reactive)に対処しているだけで、期待される行動に必要なスキルを一緒に育てていかないと生徒は継続的に同じことをくりかえしてしまいます。年齢が上がったからと言って自動的にスキルはつくものではありません。年齢が上がったから他の言語をペラペラ話せるようにならないのと一緒で、誰にでも学びと練習の機会が必要だからです。
Kids Do Well If They Can 必要なスキルが身につけば 期待にも答えることができる。これは先生にも当てはまると思います。Teacher can do well if they can だと思います。先生の学びの機会や支援も大切だと思います。