夏季休業のお知らせ

Affect Pathwaysは本日6月7日より、こどもの学校の夏休みに合わせ8月13日まで夏季休暇に入ります。

この期間はお知らせ欄の投稿もお休みになります。今週は感覚についてお話しましたが、夏休み明けは、シリーズで感覚について再度お話したいと思います。

Affect Pathwaysに頂いたご連絡は、8月にハノイに戻りましてから順に返信いたします。

ご理解の程、よろしくお願いいたします。

感覚統合を活かした発達支援とは?

最終日は、これまで紹介してきた感覚と発達障害支援のつながりをまとめます。

発達障害のある子どもたちは、特定の感覚が過敏だったり、逆に鈍感だったりすることがあります。それが行動や学習、社会性の問題として表れることも多いです。

感覚統合を活かした支援とは:

  • 子どもの「感じ方」を知ること

  • 無理に変えようとせず、「環境を調整する」こと

  • 日常生活の中でできる「遊び」や「運動」でサポートすること

感覚統合は一朝一夕では身につきません。でも、その子に合った方法を一緒に見つけることが支援の第一歩です。Affect Pathwaysでは6歳児までのお子さんの「感じ方」を知るお手伝いを感覚プロファイルのアセスメントを通して行っております。

「どこに手があるかわからない」? 固有受容覚の話

今日のテーマは「固有受容覚」です。これは、筋肉や関節から伝わる「身体の位置」や「力加減」の感覚です。

固有受容覚に困難があると:

  • 椅子にきちんと座れない

  • 鉛筆を強く持ちすぎる/弱すぎる

  • 動きがぎこちない

この感覚が不安定だと、「体が思うように動かない」ストレスにつながります。

支援の工夫:

  • 押す・引く遊び(綱引き、クッション相撲)

  • 重いものを運ぶ(お手伝いもかねて)

  • 筋肉を使う遊び(トンネルくぐり、ホースのひっぱり) 英語ではHeavy Workと言われています。他にもたくさん活動が紹介されていますので、ぜひHeavy Workを検索してみてください。

明後日はまとめとして、「8つの感覚」と発達支援の全体像を紹介します。

バランスが苦手?前庭覚の支援アイデア

今日は「前庭覚」について紹介します。これは、頭の位置や動きを感じてバランスを保つ感覚です。

前庭覚のトラブル例:

  • すぐに転ぶ

  • ブランコや階段、滑り台が苦手

  • 動いていないと落ち着かない

このような感覚の課題は、ADHDや自閉スペクトラム症(ASD)の子どもに多く見られます。

支援の工夫:

  • ゆっくりした回転遊び(バランスボール、ハンモック)回転遊びについては気をつけることを以前投稿しましたので、そちらも確認ください。

  • 転倒しても安全な空間(クッションやマットを使用)

  • ブランコ遊びで感覚刺激を調整

明日は、体の動きを感じる「固有受容覚」についてお話します。