「思い描いていた夢」がある日。。。
私もそうでしたが、子どもに障がいがあったり診断が認識されると親はショックを受け、それぞれ悲しみを経験すると思います。
子どもの障がいが軽度であれ重度であれ、親の生活や家族の進む道に変化が起こります。私は子どもに対して抱いていた最初の考えや計画や夢が遠くなる感覚を経験することから始まりました。ハノイ市内で毎月開催しているNeurodiverse Familyランチ会ではもいつも同じ経験をしている人に出会います。
それぞれの家族にとって何を優先するか・できるかは異なりますが、私達が子どもの支援を優先することを決めた時、生活や学習の環境設定を変えたり、思考の変化を必要としました。子どもが幼少期から思春期に進む中で常にたくさんの変化があります。今でも常に子どもの成長、自分たちの知識、新しい友達、先生、生活・学習環境、思春期ホルモンなどの変化がある度に困難を経験します。新しい「困難や支援方法」を受け入れることは時間もかかりますし、容易にできることではありません。根気、勇気が必要で、誰か自分の家族以外の支援者がいることも大切です。そうしてやっと受容することや新しい目標を立てること、支援介入を始めるなど最善を尽くせるように変わっていきます。
スイスの精神科医エリザベス・キューブラー=ロスは、悲しみの5段階モデル (Kubler-Ross change cycle)を作りました。悲しみのプロセスは曲線的であり、5つの段階のどこからでも始まると言っています。受容に達する前に「否定」「不満」「失望」「試み」「決断」という5段階が含まれます。私も事ある度に様々な段階を行き来したり、同じ段階を何度も繰り返したりすることがありますが、目標は常に受容に到達することです。目標を決めるまで、決めてから、どのように介入する必要があるのか考えて、そこから行動に移すまで、たくさんの感情を経験しますし時間を要します。
私の好きな絵本作家のドクター・スースの本に 「Oh, the Places You’ll Go!」があります。その中で、「ああ、行く場所はたくさんある、楽しい場所もあれば、難しい場所もある。しかし、人生は常に選択肢を与えてくれるわけではない」と書いてあります。このように、ニューロダイバージェントチャイルドの子育てをする私達だけとは限りませんが「与えられたものを受け入れる」「困難の中にも感謝できることを見つける」ことが大切だと思います。
あなたは今日現在、この曲線状のどこに位置していますか?
(*グラフでは受容が統合と表されています)