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ヘビーワーク?

ヘビーワーク(Heavy Work)という言葉を聞いたことありますか?この用語は作業療法士(OT)がよく使います。

ヘビーワーク(HW)は、私達の学習能力、集中力、注意力、日常生活に重要な役割を果たしています。私たちは皆、筋肉や関節を通して固有受容覚を取り入れることによって、心を落ち着かせたり、感覚を調整しています。今日は、どのようなときにヘビーワークを取り入れられるのか、そして具体的なヘビーワークについてご説明します。

ヘビーワークを行うタイミング
HWの魅力は、家庭でも教室でもセラピーの場でも簡単に取り入れられることです。生活にHWを加えることで感覚処理能力の発達を促すことができます。また、普段からHWを取り入れることで、子ども自身の知識やスキルにつながっていきます。

朝の登校前や下校時や就寝前の日課としてHWを取り入れることで、感覚を落ち着かせ、安らかな気持ちにさせることが可能です。

具体的なヘビーワーク

ここでは5つのHWをご紹介します。我が家では子どもが小さかったときはジャンブのHW。特にトランポリンやポゴスティック、中学生になってからは懸垂や腕立て伏せなど、年齢や興味によって好きなHWが変わりました。まずは子どもが好んでする活動から取り入れていきましょう。

1.重いものを押す
椅子に座って、左右の手のひらを椅子の座面につける。腕を押し、お尻と足を椅子の座面から数秒間浮かせる
箱を押して部屋を横切る:箱に本やおもちゃを入れ、箱の前にひざまづく。箱を押して部屋を横切る
洗濯かごに洗濯物を入れ、それを押して家の中を移動する(床にキズがつかないようにMontessoriのお仕事で使う小さいラグや玄関マットをかごの下に敷くと良い)
大きなセラピーボールを床に沿って押し、できるだけ高い位置まで壁を上る
ショッピングカートやストローラーを押す
手押し車での歩行
ワゴンやそりを引く
ブランコに乗っている人を押す

2.引く力

綱引き
懸垂バー:ぶら下がるだけでもOK
セラバンドや伸縮性のある素材を引っ張って伸ばす
壁腕立て伏せ:壁に手をついて腕立て伏せをする
椅子腕立て伏せ:椅子の座面に座って腕立て伏せをする

3.ジャンプ

トランポリン
床に敷いたマットレスやソファーのクッションの上でジャンプする
ロケット・スタート:しゃがんで両手も床につける。10数え、両手を上げて空中に飛び出すことを数回繰り返す
小さなセラピーボールの上に座り、上下に跳ねる
持ち手のついたホッパーボールやポゴスティックを使えば楽しく跳ねることができます

4.持ち上げる

重いものを持ち上げたり、買い物袋を運んだり、本を入れたリュック、洗濯物の入ったカゴなど重いものを運んだりする

5.噛むこと&吸うこと

顎、頬、舌、首を通した感覚入力もHWになります。おっぱいを飲むと赤ちゃん落ち着きますよね。

ガムやドライマンゴーなどのドライフルーツを噛む
ヨーグルトや濃厚なミルクセーキなど、ストローで飲み物を飲む
かみかみネックレスやおもちゃを用意する
息を吹く(シャボン玉、または風車など)
おせんべいなど歯ごたえのあるお菓子を食べる
上部がストローになっているシッピーカップでスムージーを飲む
ストローを使って紙片を吸う。 ストローだけを使って、紙片を慎重にコップに移す

たくさんできることがありますね。

 

 

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