耳の中には平均感覚などを受け取る前庭覚(Vestibular System)といわれる受容器があります。
前庭覚へ感覚刺激を入れることは、落ち着き、または注意・集中を助けるツールとして効果的といわれています。
今回は落ち着きに注目したいと思います。
夕方の就寝前など、落ち着きがなく興奮しやすい時間帯に、ある特定の動きを用いることで興奮や覚醒を落ち着かせることができます。みなさんも泣いている赤ちゃんをあやしたり、寝かしつけるときに抱っこをしながら身体を左右にゆっくりゆらゆらさせたことがあるかと思います。また、ゆりかごのように左右や前後に一定のリズムで動くものを使用してことがある人もいるかと思います。
このような直線的な動き(例えば、前後にゆらゆらしたり、左右にスウィングしたりする)と低周波音との組み合わせは、心を落ち着かせ、前庭覚を介して網様体賦活系(Reculier Activating System)を抑制することを手助けし、落ち着きを促すことができると知られています。
室内用ハンモック椅子やロッキングチェアなど我が家でも活用していました。