今年度のSENIA国際学会

今年度の国際学会は、お隣の国カンボジアのプノンペンにあるInternational School of Phnom Penhで行われました。参加者は430名、世界33カ国から教育関係者、特別支援の教師、専門家などが集まりたくさんの素晴らしい出会いがありました。

今年の学会は発表者が100名以上と様々なトピックが用意されており、朝6時過ぎのシャトルに乗ってから夕方ホテルに入るまでは、とても忙しい一日を過ごしました。

脳の実行機能について、新しく診断がついた子どもの保護者の支援の仕方、学校側とのネゴシエーションスキルなど様々なセッションからたくさんの学びを得ることができました。学会参加費は8万円+、そこに滞在費や航空券費用を含めた合計金額は決して簡単に出せる額ではありません。けれども、他の地域の教育関係者とつながったり、新しい知識を得ることができたり、いつも抱いていた疑問を解決することができたので価値のある投資だったと思います。

来年の学会は4月10日からドバイのAmerican International School in Dubaiで開催される予定です。ドバイまでは行けるかどうかはわかりませんが、将来的にSENIAの学会で感覚のトピックについて発表をしてみたいと思っています。

ADHDの子どもが作業や課題を達成するために

ADHDの子どもはいろいろな音や興味のあるものに気を取られてしまう傾向があります。

学校の勉強や宿題など集中が常に妨げられると、最後まで課題をやり抜くことが不可能に感じることありませんか?いつもガミガミ言ってしまう、疲れてしまいますよね。ADHDの子どもは適切なサポートがあれば最後までやり遂げることが可能です。

課題をステップに分けたり、チェックリストを使ったり、ルーチンなどの仕組を作ったり、といった支援がです。何からだと親自信が支援を実践しやすいか、考えてみてください。言葉で伝えても頭に入っていかないお子さんには視覚を使った支援が効果的です!

本日限り:障がいを持った子どもと保護者のストーリー

こちらのお知らせ欄に映画に関する投稿が最近多いなと感じている方いらっしゃるかと思います。

これも3月に世界的にNeurodiversity Celebration Week (発達障がいを含めた神経多様性を祝う週)があるからだと思いますが、話題の映画『ザ・アンブレイカブル・ボーイ』がハノイの映画館で上映されます。なぜか、ハノイ市内のCGVやLotte Cinemaでは本日27日のみの上映になっています。

こちらの映画は、アメリカにある発達障がいを持つ子どもの保護者グループ内でとても話題になっていて、ベトナムに来たら是非見てみたいと思っていました。

この映画は、自閉症と骨がもろくなる病気の少年を描いたドラマで、実話に基づいているそうです。
主人公のオースティン君は、喜びと人生をポジティブに生きる独特の世界観を持ち、彼の喜び、レジリエンス、ブレない信念が周囲の人々の人生を変えていく映画になっています。発達障がいの子をもつ親の気持ちやアドボカシーの部分も描かれ、皆さんが共感できる場面がたくさんあるのではないかと思います。

機会があれば是非本日映画館でご覧ください。

映画予告