対象:幼児~学齢児童の保護者、子どもに関わる支援者、
定員:30名
研修スタイル:オンライン(zoom使用)
受付:案内書QRコードから申込
CSPについて詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.csp-child.info/program/about-csp.html
Family Support Practice
Family Support Practice
CSPについて詳しくは、こちらをご覧ください。
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幼稚園や学校に入ると集団生活が始まります。
なぜかという知識はなくても、学校や幼稚園の先生方はいろいろな子どもを教えてきた経験から、支援が必要な子どもを見つける能力に長けていると思います。
教師側からは、子どもだけではなく保護者についての相談もあります。
保護者は支援が必要だと理解してくれない、話が伝わらない、メールをしても返信がないなどさまざまです。
保護者自身や周りの家族にも実は発達に特性があり、普段家族だけで生活をしていると周りがおかしいなと感じる言動もその家族にとっては当たり前になっているので、特におかしいとも思わず気づかないで生活をしている人も多いのです。教師側は、話がうまく進まない原因の一つとして、親にも発達に特性がある可能性があることを頭の片隅に置いておくことが大切です。
また、文化によっても社会で子どもに求める言動は異なります。ベトナムに住んでいると、電車やバスの中で電話をしたり、子どもはローカルレストランではあちこち歩き回ったりなど、日本では良いとされないこととがこちらでは当たり前に行われています。二重国籍の子どもも今はあまり珍しくありません。子どもの行動は文化的要素が入っているからなのか、それとも発達の特性から来ているものなのか、子どもに関わる教育者はよく観察する必要があります。
ただいま台風Yagi(台風11号)がハノイを通過中です。
お子さんたちは雷や大雨、風の音を怖がっていませんか?
聴覚が敏感だったり、神経質だったり、周りの変化にすぐ気づく敏感なお子さんは、気圧の変化で耳がおかしいと感じたり、雷の音が恐怖になったりする子もいるかと思います。
私はいつも気圧の変化で頭痛がします。今日のような悪天候は、感覚に問題を抱える子どもが不安を悪化させる原因にもなります。雷の音は耳をつんざき、稲妻の激しい閃光や近くの木に落ちたときの「パーン!」という大きな音は、どんなに冷静な大人でも飛び跳ねることがあります。突然の大きな音や明るい光にとても敏感な人にとっては、まさに恐怖です。ここではイヤマフが役に立つかもしれません。
自閉症児などの子どもには、「ぜんぜん怖くないよ。大丈夫だよ」と恐怖を乗り越えることを期待するのは望ましくありません。また、雷さまがおへそを取りに来たや、神様がおこっているなどのお話はしないほうが良いと思います。代わりに「そっか、怖いんだね。音大きいよね。心配になるよね」など気持ちを認めてあげることが大切です。今日は、子どもとの関係を築き、一緒に恐怖を乗り越えながら絆を深める大きなチャンスと考えましょう。
空気の圧力を測定する道具を一緒に作るなど、今日は楽しい活動をされてみてください。
画面右下の設定、自動翻訳から日本語字幕がつけられます。
早く台風が通り過ぎますように。
すぐ近くでいくら名前を呼んでも振り向いてくれない、目の前の事に集中しているからなのか気づかない、そんなお子さんはいませんか。
もし呼んでも振り向いてくれないお子さんがいたとしたら、まずは耳がきちんと聞こえているか確認しましょう。
聞こえには問題がないとわかったら、次は周りの大人の工夫が必要になってきます。
どうしたらその子が振り向いたり、気づいたりするような支援ができるか考えます。
右と左の耳では聞こえに問題がなくても、聞こえ方が少し違います。片耳づつふさいで自分でも左右でどう聞こえ方が違うか確かめてみてください。どちらが明確にきこえますか?お子さんにでも、右側から話しかけられた場合と、左側から話しかけられた場合とでは、反応が違うかもしれません。
また、肩をポンポンと叩いてから話しかけたり、子どもの視野に入る位置に自分が移動したり、子どもの目線の下に自分の顔を持ってきたりなどいろいろと工夫することができます。
支援が必要な子どもの幼稚園や学校選び、みなさんはどうされていますか。
ここしかないという場所が限られている場合は仕方がないですが、もし選択肢があるならいろいろな条件を見比べて、自分たちの条件にあった学校を決めることになるかと思います。
私は見学会ではいつも決まった質問を学校にします。
その一つに、長く勤める先生がどれだけいるかということです。教師の入れ替わりの激しい学校は選びません。
支援が必要な子は、前年度の担任や教師からの知識がとても役に立ちます。
この子はこういう支援が必要だよ、こういうふうに話しかけると聞いてくれるよ、これに興味があったよ、保護者への連絡はこうすれば良いよなど、いろいろな情報を共有してもらえることで支援がしやすくなります。また、先生方が長くいつく学校は、PD と言われる先生方への研修の機会がしっかり提供されていたり、先生への支援がきちんとあったり、働きやすい学校だからです。
先生がどれだけ大切にされていると感じるか。先生の心に余裕ができると、子どもの支援にもつながっていくと思います。