5歳児健診

2028年までに5歳児健診100%を目指すことが決まっています。

いままで推奨とされてきた5歳児健診、こども家庭庁は心身の異常の早期発見のため義務化を決めました。義務化については、賛成意見もあれば懸念する声も上がっています。

早期発見のお陰で支援介入を早いうちから入れられるお子さんもいれば、小学校に入る前から発達障がい・発達障がいもどきと診断されるのはどうかという声も聞かれます。日本国内では診断名がつくことによって得られる公的支援や費用補助などありますが、海外に住んでいると公的施設や資金援助はありません。しかし、うちのこどもちょっと違うかもと疑問を抱えて子育てをする保護者にとっては答えがはっきりしたり、実際に発達障がいであれば支援に早くつなげることができると思います。

幼稚園までは、お寺付属、クリスチャン系、お勉強中心、遊び中心、モンテッソーリ、レッジョ・エミリア、バイリンガル、インター幼稚園など様々なカリキュラムやスタイルがあり、こどもに合わせて選ぶことができます。しかし、小学校にあがると文部科学省のカリキュラムをこなしていく必要が出てくるため、選択肢もほとんどなくなってきます。小学校の環境に不適応=発達障がいは、個人的には違うと思っています。黒柳徹子が通ったようなとなりのトットちゃんに出てきたような学校、障がいに関係なく誰でも一緒に学べる学校、あったらどんなにいいかと思いますが、なかなか身近には見つけられません。

5歳児健診マニュアルを読んでみると、自分の子どもが5歳のときから知っていたら良かったなという健診内容がたくさん記載されています(全60ページ)。私の子どもが5歳だったら、私は健診を受ける選択をしていたでしょうか。健診を受けたあとに不安が増すのか、それとも親子への支援体制がしっかりして安心につながるのかが決め手になってくるかもしれません。

乳幼児健診について(こども家庭庁:令和6年11月20日)(13ページ)

SENIA日本語話者の集まり

明日は9時半より、さくらクリニック6階の多目的スペースで日本語話者のみのSENIA保護者サポート会を開催します。発達障がい児やグレーゾーンのお子さんをお持ちの保護者が安心して話しをしたり、情報交換ができる場所です。

明日の朝まで参加者の受付をしていますので、ぜひ一度お越しください。

こちらが申し込みリンクとなっております。

https://forms.gle/hNUAMp8hHgKgzmam7

 

花、、「SENIA 発達障がい・ グレーゾーンの子どもの 子育てをする保護者の集まり (日本語話者のみ) ~Youarenotalone~ ~You are not alone~ 発達障がいや、 その境界領域 (グレーゾーン) グレージーン)にいる子ども達は、 にいる子ども達は、 特性へのじゅうぶんな理解 や支援がないと困り事が増え、 不登校などの二次障害に躍がりかねません。 発運度がいへの理輝や支援の資源が限られるハノイで、 同じような状況の保護者どうして情報 交換や交流ができる場所はとても大切です。 多様な考え方や感じ方への聖解を深めながら、 自分の話をしたり、 人の話を問いたり、 情報を 共有したり、 他の人とつながる場所になればと思っています。 幅広い考え方やヒントに触れる ことが、 前に進む力になるかもしれません。 今回はさくらクリニック6階で集まります。 飲物持参のうえ、 ご参加ください。 皆様のご参加を心よりお待ちしております。 SIGN SIGNUP! UP! SENIA Vietnam日本人窓口 千菜敦子 日時: 2月4日 (火) 9:30~11:00pm 1:00pm 9:30~1 場所: さくらクリニック6階 定員: :10名 参加費: 参加費:50,000ド 50,000ドン」というテキストの画像のようです

 

ベトナム、今年のテト(旧正月)は9連休

Affect Pathwaysは1月25日(土)よりテト休みに入ります。活動再開は祝日明け、2月3日(月)になります。

中国の春節といわれる旧正月の祝日、ベトナムはテト(Tet)と呼ばれ、今年は9連休。街のいたるところには桃の花や金柑の植木、ドアや家の中に飾る赤や金色を基調とした素敵なお飾りが売られ、町中はお正月気分で溢れています。街角やスーパーにはお年玉袋に正月料理、セール品などが並び人出も多く感じられます。

毎年この時期は私はハノイに滞在しているのですが、大気汚染で有名なハノイもこの時期だけは空気が綺麗になります。普段見えない遠くの山や川も家から見渡すこともでき、田舎に帰り人やバイクがいなくなった市内は静かで感覚過負荷になりやすい人には落ち着くことができる期間です。

この9連休は3月にカンボジアプノンペンで行われるSENIAの国際学会の計画・準備に集中できたらと思っています。皆様、どうぞ良いテト休暇をお過ごしください。

 

迷走神経と温度

迷走神経(Vagus nerve) は、脳から体に出る神経の一つで体の至る所に繋がり環境をコントロールする長い複雑な神経です。副交感神経の一つで、副交感神経は脈拍をゆっくりにしたり、心身の落ち着きを促すことは一般的に知られています。またストレスが続くと副交感神経の働きが低下し、なかなか疲労が回復しにくくなるとも言われています。

迷走神経に働きかけて落ち着きを促す方法はいくつかありますが、今回は温度に注目したいと思います。

迷走神経は低い温度(冷たい水など)にふれると良いと言われています(ヒートショックや急激な温度変化とは異なります)。冷たい水は迷走神経を刺激し、気持ちを落ち着かせ、ストレス反応を抑える効果があると言われています。冷たい水は私達に備わっている潜水反射を誘発し、迷走神経を活性化させて心拍数を低下さ せるためだとも言われています。現在ではたくさんの研究がされエビデンスも発表されています。

よく落ち着いてほしいときに水を飲んでもらう、徐々にシャワーを冷たくしていく、冷水に顔をつけると良いなど聞いたことがある人もいるかと思います。集中したり、心を清めるために滝行をするお坊さんもいるのもご存知だと思います。起立性調整障害がある知り合いの子どもも、温度が関係しているのか冬になって外の寒い外気に少しの間触れることで体調が良くなる日が増えているそうです。

このようなことで迷走神経の働きを活発にできる、気持ちを落ち着かせる助けになる、ストレス軽減の助けになると知っておくと、自分にも家族にも役に立つ機会があるかもしれません。

 

読むこと

子どもに本好きになってほしい、たくさん本を読んでほしいと思っていませんか?

小学校2年生まで本に興味を示すことはなかった子どもは、今ではもう本を読むのをやめて体を動かしてー!と言いたくなるほどの本の虫です。昨日ハノイ市内で開催されたNeurodivergent Family Monthly Lunchでも読書についての質問が出ました。今回は、今まで我が家で意識したことを紹介していきたいと思います。

いろいろな体勢で本を座む場所を数か所用意する、本人の興味があるトピックの本を周りにおく、興味を持っているトピックに関することはできるだけテーマ学習方のように五感を使って色々体験させる、本人があまり興味をもたなくても親が子どもに読んでほしい本は夜寝る前に読み聞かせの時間を習慣化する、数ページ一緒に読んで内容の会話をする、眼球運動をする、読みの支援道具を導入する、MP3プレーヤーを使って学校の行き帰りにオーディオブックを聞くなどです。うちの子どもは小さい頃は斜視があり、治るまで矯正メガネを7年使用しました。読んでいても途中どこを読んでいるのかわからなくなったり、目が疲れて読むのが億劫になったりすることもあり、目の動きを鍛える眼球運動の練習(Eye training)も数年行いました。

もしお子さんが読むことを嫌っていたら、目の動きの課題なのか、興味の課題なのか、スキルなのか、ちょっとした環境設定や読みの工夫が必要なのか観察をしてみてください。