FMP: 発達障害を得意とする小児科の先生

ベトナムに新しい日本人の小児科の先生が着任されました。

こちらの小児科の女性の先生は、発達障害などを診てこられた先生で、FMPホーチミンの2区でお仕事を開始されました。これから日本語で発達障害の専門知識をもった先生に相談できたり、診察をお願いできるのはありがたいことだと思います。

ホーチミンでお仕事をされていらっしゃいますので、ハノイからはオンライン診療も可能だと思います。

診察を希望される方は、Family Medical Practice Medical Center District 2に診察予約の申し込みをされてみてください。

 

TEDTalk:実行機能について

実行機能のスキルについて先日書きましたが、今日は実行機能(Exsective Function:EF)について話されているTEDTalkをご紹介したいと思います。設定から日本語翻訳にしてご覧ください。

子どもが教室でそして生涯を通じて成功を収めるための鍵といわれているEFスキルは必ずしも学校のカリキュラムに含まれているわけではありません。息子の学校では、中学生になるとEFスキルの授業が週に一回行われています。学生時代にEFスキルの習得ができない場合は、生徒たちは社会に出てから自分でスキルを身につけるか、スキルを身につけずに苦労することになります。

このような事態を防ぐために、教室で使える魅力的なTedTalkをいくつか紹介します。

1. Feats of Memory Anyone Can Do
Executive Functioning Skills: working memory and sustained persistence(実行機能スキル:ワーキングメモリと持続的持続力)

2. Why Our Screens Make Us Less Happy
Executive Functioning Skills: emotional control and time management
(実行機能スキル:感情コントロールと時間管理)

3. How to Gain Control of Your Free Time
Executive Functioning Skill: time management, planning/prioritizing, and task initiation (実行機能スキル:時間管理、計画/優先順位付け、タスクの開始)

4. How to Get Better at the Things You Care About
Executive Functioning Skills: planning/prioritizing and sustained persistence (実行機能スキル:計画/優先順位付け、持続的な粘り強さ)

4月SENIAランチ会リマインダー

4月24日(木)は4月のSENIA Monthly Lunch(International)です。

この日は市内でExecutive Function Coach(実行機能コーチ)をされているTaahirahさんをお迎えし、脳の実行機能について紹介頂きます。また、保護者間でMyth and Misconceptionについて話し合う予定です。

場所は、タイホー地区のPizza Pomodoroになります。ご参加お待ちしております。

午後3時:5月17日(土)

5月17日午後3時(ベトナム時間)に、こども発達支援研究会主催の対談企画「ニューロダイバーシティの現状と未来」篠宮紗和子先生(University of Exeter)/佐々木銀河先生 (筑波大学人間系准教授)の企画がPeatixであります。

対談のテーマ(Peatixより引用)

「ニューロダイバーシティの現状と未来」では、脳や神経の多様性を尊重し、社会の中で活かすという視点から、発達障害を含む多様な特性への理解と共生のあり方について対話していきたいと思います。登壇者には、筑波大学人間系准教授・佐々木銀河先生と、エクセター大学(University of Exeter)の篠宮紗和子先生をお迎えし、国内外の研究や実践例、そして今後の可能性について深掘りします。企業や教育、まちづくりなど、さまざまな分野で注目されるニューロダイバーシティ。この対談を通して、未来へのヒントを一緒に考えてみませんか?

https://20250517kohaken.peatix.com/

参加登録は無料です。

他の保護者から学ぶこと

私はニューロダイバージェントの親子を支援する立場に置かせてもらっていますが、私自身もニューロダイバースな子どもの成長や環境の変化とともに常に新しい挑戦と向き合っている保護者の一人です。

常に学び続けていても、解決策が見つからないことがあったり、自身の子どもの心配ごとは耐えることがありません。教師として教科担任をしていたときは自分が持っている知識や理解に頼っていられましたが、ニューロダイバースな子どもの発達支援は学校の授業とは違い、チームで他の専門知識を持っている人とお互いに頼り合いながら支援する大切さを実感しています。

私が前に進み続けるための原動力の一つに、他の保護者(特に私の前を歩いている保護者)との交流の時間があります。いままで様々な考え方や気付きをもらいました。時には疲れているときに寄り添ってもらったり、前に進む勇気をもらって帰ってくることもありました。

よくインターナショナルスクールでは、ラーニングサポートの先生から診断がついたら、学校でどのように支援を入れたらよいかわかるように心理教育的検査(Psycho-Educational testing)を受けてくださいと言われます。私もアセスメントの重要性は理解しているのですが、飛行機代や一週間のホテル滞在費に検査費用、それも全額手出しで受けるとなると実際悩みました。

しかし、今日はその迷いを取り除いてくれる考え方を持つ保護者からの学びがありました。それは、診断がついたらEd-Psych Assessment(Psycho-Educational Testingの他の呼ばれ方です)で自分の得意や不得意を把握することで本人が最善な人生ロードマップに乗りやすくなること・選択しやすくなること、また自分の得意を活かしたレールに乗りやすくなることでうつや燃え尽き症候群を減らすことができるということです。学校が終わってからの人生のほうが長いので、できれば早いうちから自分の得意・不得意を理解しておくと、仕事の選択もより自分の得意に合わせた方向に目を向けることができるのではないでしょうか。

“ADHD isn’t something to be fixed – he needs to see this and know that he is perfect just as he is. But yes, a full evaluation will tell him things about his profile that will help him for the rest of his life. It’s the road map that will help him set up his life in the best possible way. If he doesn’t have a clear picture, my fear for him is that he will be a “fish trying to climb a tree” following the crowd, vs. following the path that fits his strengths, and that can lead to burn out and depression. – by a parent of ADHD college student”

子どもはいつかは自立して、私達の手元から巣立っていきます。その時までに、自己理解ができているように、不得意を補う知恵やスキルを教えてあげること、得意を活かせるように、支援を求めることは恥ではないことを理解してもらうように、親としてやれることがたくさんあると他の保護者から気付かされた一日でした。

4月のSENIA Monthly Lunchはタイホー地区のPizza Pomodoroであります。是非参加してみてください。