外受容感覚

静かなビーチリゾートに行った自分を想像してください。

暖かい日差しに、そよ風、開放感あふれる青空、気持ちを落ち着かせてくれる波の音。

皆さんはどんな気持ちになるでしょうか。きっと上のイメージのように幸せな気分になると思います。

肌で感じる温度や目に入ってくる景色、打ち寄せる波の音など、外から入ってくる複合的な感覚を感じ取っています。

作業療法士や感覚統合に関わっている専門家の中ではよく8つの感覚について話題が上がります。

もう一つの感覚「外受容感覚(Exteroception)」についてはあまり話題に上がりませんが、多分これは他の感覚(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)が関係しているためかもしれません。この感覚は、内受容感覚の反対で体の外から入る感覚刺激に反応する身体感覚になっています。

触っていないのに、ある環境に行くと体が緊張したりリラックスする感覚や、たくさんの人が自分の背後にいると、なんだかソワソワして落ち着かないなど経験したことがありますか?私達の感覚は常に働いてくれています。

 

 

 

 

言葉を増やすヒント

言葉が出てくるのが遅い、よく聞く悩み事です。

その場合、何ができるのか保護者の皆さんは考えると思います。

本の読み聞かせしたり、フラッシュカードを使ったり。

テレビやYouTube動画をより見せても、そこまで効果がないのは経験済みだと思います。

今月19日は、ラッフルズクリニックの小児科の原先生に『まなびカフェ』でお話をしていただく予定です。

この中で言葉の育て方についてもお話もくださいます。

言葉を増やす関わり方のヒントがもらえますので、是非いらしてください。

申込みはこちらから

心に留めておきたい言葉

私の経験から子どもの感情が高ぶっているときには何を言っても通じません。

皆さんはいかがですか。

自分にも子どもにも冷静さがかけているときに、子どもに正しいことを教えようとしても結局また同じことを繰り返してしまいます。「もう、前にも言ったでしょう!」「何回言ったらわかるの!」子どもに言ったことありませんか?

いつも上の言葉を発してしまう方は、状況を振り返って次の事を考えてみましょう。

冷静に話ができるときに会話をしたでしょうか。

求められていることをするスキルを教えてあげましたか?

口頭だけではなく、記憶に残りやすいように視覚からもアプローチをしましたか?

繰り返し練習はしたでしょうか?

子どもは言えばすぐわかる、次は同じ事を繰り返さないと期待してしまいがちですが、実は落ち着いているときに練習をして、できたらすぐ褒めて良い行動を定着させるという大人の努力が必要になります。子どもが感情的になっているときは、脳の真中部分にある大脳辺縁系(Lymbic System)が活発になります。この最中は、落ち着きや自己制御の能力を司令している実行機能(Executive Function)が制御不能となってしまうからです。この実行機能が動かないと落ちつて話を聞いたり、学んだりすることが難しくなります。

まずは子どもが冷静さを取り戻せるよう、助けてあげましょう。子どもに落ち着いてといっても落ち着くスキルが備わっていなかったり、親自信が冷静ではなければ落ち着くことはできません。

親自身が落ち着くことでその落ち着きが子どもにも伝わります。これを協働調整(コーレグ)といいます。

あなたはどのような落ちつきを促すスキルを持っていますか。

ハイハイ

皆さんのお子さんはハイハイをきちんとしましたか?

またうつ伏せ遊び(親が見守る前でうつ伏せの状態にして、眼の前におもちゃや鏡などを置いて一定時間遊ばせる)をさせましたか?

ハイハイがなく歩き始めたというお子さんやうつ伏せやハイハイの期間が短かったお子さんはちょっと注意が必要です。

というのも、ハイハイやうつ伏せ遊びをすることによって統合される原始反射があったり、首を上下に動かしてものを見る力がつくからです。原始反射が統合されず残っていると後で困り事が出てきたり、首の力がついていないと黒板と机を目で行き来するときに疲れてしまったり、姿勢が保持できなくなってしまうからです。

乳児のお子さんを持つお母さんは、早く歩いたー!と喜ばず、しっかりハイハイやうつ伏せ遊びをする時間を取りましょう。

聞こえと視力検査

小学生の頃、毎年健康診断の時期になると保健室で耳に機会を当てて聴力の検査や視力検査をしたのを覚えていますが、皆さんはどうだったでしょうか。

小学生になって初めて担任の先生に指摘を受けたり、検査結果が帰ってきて初めて子どもが黒板が見えていなかったのに気付いたという方の話を沢山聞いてきました。学習には人の話を聞いたり目で見たりする能力が必要不可欠です。何かおかしいな?と気づいたらまず目がきちんと見えているか、聴力に問題がないか調べてみましょう。

検診に慣れさせるために、ただ座らせてくれたり、病院になれる練習をさせてくれる場所もあります。

もし不安が強かったり、じっと座っていられないお子さんがいたら、子どもの不安を取り除けるように最初に病院に電話をして先生と話しておいたり、一度ではなく数回通ってできればいいと考えておくと連れて行く方も気が楽になります。