【インサイド・ヘッド2】の心配キャラ

皆さんは「インサイド・ヘッド2(英:Inside Out 2)」の映画をもうご覧になられましたか?

オレンジ色をしている心配キャラは、他の感情キャラ達にとても強い影響を与えることが映画の中で描かれています。

心配・不安・なぜか落ち着かない。これは誰もが感じたことのある感情だと思います。不安を感じている最中、幸せな気持ちはなかなか勝てません。

この感情を和らげるために、皆さんはどんな行動をしますか?

人によって様々だと思いますが、わかりやすいものに自己刺激行動(Stimming)と呼ばれる行動があります。

爪を噛んだり、貧乏ゆすりをしたり、チックのように瞬きをしたり、机にドラムのように指をならしたり、咳払いをしたり、鼻歌がでてきたり、いろいろな自己刺激行動が無意識に出てきて、この不安な気持ちに対応します。また、自分の感情をしっかり読み取れる(内受容感覚に敏感に気づく人)は、自分で深呼吸をしてみたり意識的に落ち着きを促す行動を取ることができます。

自己刺激行動は、他の人に迷惑をかけたり自分を傷つけるのでなければやめさせる必要はありません。この行動を子どもがしていたら、何が心配の原因になっているのか話してみてください。

 

落ち着きに対するアプローチ

耳の中には平均感覚などを受け取る前庭覚(Vestibular System)といわれる受容器があります。
前庭覚へ感覚刺激を入れることは、落ち着き、または注意・集中を助けるツールとして効果的といわれています。

今回は落ち着きに注目したいと思います。

夕方の就寝前など、落ち着きがなく興奮しやすい時間帯に、ある特定の動きを用いることで興奮や覚醒を落ち着かせることができます。みなさんも泣いている赤ちゃんをあやしたり、寝かしつけるときに抱っこをしながら身体を左右にゆっくりゆらゆらさせたことがあるかと思います。また、ゆりかごのように左右や前後に一定のリズムで動くものを使用してことがある人もいるかと思います。

このような直線的な動き(例えば、前後にゆらゆらしたり、左右にスウィングしたりする)と低周波音との組み合わせは、心を落ち着かせ、前庭覚を介して網様体賦活系(Reculier Activating System)を抑制することを手助けし、落ち着きを促すことができると知られています。

室内用ハンモック椅子やロッキングチェアなど我が家でも活用していました。

海外赴任前に考えること

【必ず下調べを】

海外赴任の通知が会社から来ました!行き先はベトナムです。

次に考えるのは、住まいや子どもの教育機関だと思います。

ベトナムには日本のような療育施設や公的支援がないため、子どもに知的障害や発達障害、身体障害がある場合、こちらでは自分たちで子どもをサポートする資金や知識、英語やベトナム語の運用能力が必要になってきます。

 

こちらに赴任してきてから、日本人学校や医師からは日本へ帰るのが一番とよく言われることもあります。そんなこと言われても・・・とベトナムに来てから困るよりも、来る前にきちんとした下調べがとても重要です。

こちらの日本人学校の運営は私立。公立のように誰でも受け入れるというスタンスではありません。中学受験をさせたいという保護者がいたり、特別支援教室もなく、支援に関わる教師もいません。また、日本で使っていた栄養食や薬がすべてこちらの医療施設手に入るとも限りません。ベトナムのご飯の匂いが合わず、さらに偏食になってしまったケースもあります。

ベトナムに来てからだめだったとなる前に、赴任先の教育機関や医療機関に問い合わせをしっかり行ってください。日本人学校に入れなかった場合は、受け入れてくれるインターナショナルスクールに子供を入学させるケースがあります。その場合、コミュニケーションの問題がないか、インターナショナルスクールの学費を会社が払ってくれるのか、手出しでも生活がしていけるのか、真剣に考える必要が出てきます。

 

6月11日のFacebookに関連記事「支援に繋がらない子ども」があります。赴任前にこちらもご確認ください。

https://web.facebook.com/profile.php?id=61551544490471

 

お子さんが預かり型ではなく、教育型療育施設に通っている場合は、個人の特性に合わせた短期・長期目標や計画書・経過報告書などが作成されているはずです。それを読んでどんな支援が必要か理解したうえで、赴任前に日本からこちらの幼稚園や小学校に支援ができるかどうか確認の連絡をすることが大切です。

海外赴任をしてから、子どもの特性を支援してくれる施設がないとなる前に、

日本に帰って支援を受けるのが子どものため、と言われる前に家族で別の選択肢もきちんと考えておきましょう。

 

SENIA:UNIS Community Fair

皆さんは良い夏休みが過ごせましたか?

ハノイ市内のほとんどのインターナショナルスクールは、今週から新学年度が始まりました。

私がお手伝いをしているSENIA(セニア)も明日から活動が始まります。

2024−205年度、最初の活動はUNISでのCommunity Fairです。

参加はUNISに通っているご家族が対象になります。

お時間がある方はぜひブースにお立ち寄りください。

場所:UNIS Hanoi

時間:8月17日(土)3pm – 6:30pm

サービスプロバイダーリスト

SENIA Vietnam (Special Education Network and Inclusion Association Vietnam Chapter)特別支援教育ネットワーク・インクルージョン協会ベトナム支部がベトナム国内で活動をする専門家リストを公表しています。年に2度更新されますので、支援者をお探しの方はこちらをご確認ください。SENIAの活動について知りたい方は、私が日本人窓口を担当していますので、ホームページ問い合わせ、またはSENIA Vietnamに直接ご連絡ください。

サービスプロバイダーリスト

https://sites.google.com/view/seniavietnam/directory-of-service-providers?authuser=0