ホーチミンでSENIA学会が終わりました

参加人数400人以上。今年の学会のテーマは「Design for Inclusion」(インクルーシブなデザイン)と題し、3月の1日から3日間International School of HCMCで様々な国から教師や専門家などが集結しました。
日本で活動する専門家や、息子の学校の先生方も数名参加されました。
来年度のSENIA学会は、カンボジアプノンペンです。
2025年3月7〜9日にInternational School of Phnom Penh (ISPP)で予定です。

3月ランチ会のお知らせ

SENIA(特別支援教育ネットワーク・インクルージョン協会)とニューロダイバースファミリーのランチ会が
3月18日にタイホー地区のNaco Tacoレストランで12時から開催されます。
どなたでも参加できますので、下のQRコードからお申しみください。
またランチ会についてご質問がある方は、info@affectpathways.comまでお問い合わせください。

ADHDのお薬

ベトナムではADHDのお薬のチョイスはコンサータのみ。

ハノイでは時期によってADHDのお薬コンサータが手に入らないことがありました。

あるクリニックでは、コンサータの代わりにブプロピオンを出しているところがありました。ベトナム国内でコンサータの処方は処方許可がある医師しか許されていません。

ブプロピオンの効果について私はまだよく理解できていませんが、コンサータとブプロピオンを比べたチャートがありますので、興味のある方は御覧ください。

https://www.drugs.com/compare/bupropion-vs-concerta

噛み癖の理由 2/4

前回に引き続き噛み癖の理由についてお話します。

【感覚探求 / スティミング】

心を落ち着かせるメカニズムとしての噛むことは、特に自閉症や感覚処理障がい(SPD)を持つ子どもたちによく見られます。

感覚処理に課題を抱えた子どもたちは周りの刺激に対してさまざまな方法で対処するため、ときには特定の刺激に圧倒されてしまうこともあります。例としては、 光が眩しく感じる、音が大きく感じる、 触れると痛く感じてしまうなどです。

スティミングは自己刺激行動のことで、自分自身の情動を調整するために行います。自己刺激行為には通常、袖や襟を噛む、爪やモノを噛む、手をばたつかせる、前後に体を揺らす、物を回す、特定の言葉を繰り返すなど反復的なものが見られます。

噛み癖の理由 1/4

指や足の爪、服の襟や首元、食べ物やガムを食べていないと落ち着かないなど、噛み癖があるお子さんを見たことがありますか?その場合は、どうしてだろう? と考えて観察してみることが大切です。

さまざまな答えがあり、一概には言えませが、私が見ている子ども達には、次のような理由があります。これから4回に分けて理由を9つほど投稿していこうと思います。

[ストレス/不安]
なぜ噛んでしまうのかについて、最も一般的な説明は、ストレスや不安が原因だということです。 噛むことで顎の固有受容覚(Proprioception)に感覚刺激が入り、落ち着くことができます。 緊張すると爪を噛んだり、歩いてまわったり、深呼吸をしたり、貧乏ゆすりをするのと似ています。 また、赤ちゃんのときに、哺乳瓶やおっぱいを吸ったり、何でも口に入れて噛んでみたり、しゃぶったりすることが、赤ちゃん自身の落ち着きを取り戻すための行動につながってることからもわかると思います。
噛むことは私たちがストレスに対処するために備わっているメカニズムです。

噛むことは普通、ストレスの量に比例して増加し、また子供がストレスにどの程度対処できるかに比例して増加します。
噛む行為は一番簡単で、常に噛める対象物が近くに見つけられること、自分で何を噛むかコントロール・自己決定できることなどから私達が自分を落ち着かせるために使える一番簡単な方法なのです。