お知らせ

ここ数年、ハノイでは徐々に認可を受けた療育施設の運営が開始され、市内では日本人の作業療法士(OT)による支援も提供されるようになりました。嬉しい限りです。これに伴い、Affect Pathwaysの活動を休止し、日本へ長期一時帰国することとなりました。活動の再開の是非につきましては、今後ハノイでの需要があるかどうかを見て決める予定です。

発達障害者の受け入れ、理解、また学校でのフルインクルージョンへの道のりはまだまだですが、ハノイ市内で支援の輪が少しずつ広がっていることをとても嬉しく思います。この3年間、様々な専門家と一緒に活動をしたり、他の保護者との出会いがあり、支援提供者、また発達障害の子どもを持つ親として成長させられたことに感謝したいと思います。ご支援、ご協力くださった皆さま、ありがとうございました

hẹn gặp lại

敬具

Affect Pathways Family Support Services

千葉敦子

 

 

自分で薬を飲む

忘れやすかったり、気が散りやすい特性を持つ我が子。今年の夏は思い切って泊りがけのサマーキャンプへ。宿泊は大学の寮の一人部屋。

思った通り、薬を自分で服用するのを忘れ、隣の部屋の友達に起こしてもらう毎日。

Zoomでリモートから見たプロジェクト発表会の壇上では落ち着きなく、しまいにはダンスをしてしまったり。。。今までは毎朝私達が朝食の隣にお皿薬を出して飲んでもらっていましたが、新しい学年度からは1週間分の薬を日曜の夜にい習慣分自分で薬ケースに入れ、毎朝その曜日のものを飲んでもらうというルーチンに変更しました。今のところ忘れずにきちんと出来ているので安心ですが、今後宿泊を伴うイベントに一人で出した場合はどうなるでしょうか。

私のADHDコーチのお子さんは3人とも大学生。高校3年まで、毎朝薬をわかりやすいお皿に入れて朝食時に出していたそうです。今現在、お子さんたちはどのように忘れない工夫をしているのでしょうか。今度質問してみたいと思います。

不登校:回復までの地図

発達障害がある子どもは、本人の凸性への理解がなかったり、支援がないと学校や友達からの欲求についていくことができなくなり、行きしぶりや不登校などの二次障害が出てくることがあります。今回、専門家で心療内科をされている明橋先生がお話をされていた『心が回復するまでの地図』をご紹介したいと思います。

不登校に限らず、心に何らかの傷を負った子どもが回復していくのには、4つの段階があると言われているそうです。

1.身体症状頭痛、腹痛、不眠などがある場合は休ませたり、周りの環境を整える(支援や理解、生活環境)

2.感情の噴出→イライラ、甘え、ワガママなどがでてくるそうです。そうしたら、とことん親はそれに付き合ってあげてほしいということでした。

3.言語化→ 子どもが辛かった思い出などを話したり、暇だな〜みたいなことを言い出したら、最後まで話を聴いたり、オウム返しをする。

4.親離れ 

このように段階を経て回復していくそうです。

そして、その回復段階は、行ったり戻ったり、ジグザグに進んでいくそうで、長い目で見る必要があるそうです。聞いていて、以前私が投稿の中でご紹介したエリザベス・キューブラー=ロスの提唱したサイクル(Kubler-Ross Greif Cycle)と少し似ている点があるなと感じました。

宿泊型自閉症ケア施設 AME

先週ベトナム独立80周年を記念する連休が終わりましたが、みなさんはどのようなお休みを過ごされたでしょうか。

今日は、ハノイから1時間30分ほど走った里山に新しく自閉症の子どもや家族が利用できる施設、AMEがオープンしたとエコパークの久住病院にいらっしゃる医師の方から情報提供がありましたので共有したいと思います。こちらの施設は、カンボジアプノンペンにもサンライズジャパン病院を建てた、東京八王子にある北原国際病院や様々な日本企業が関わっているそうです。

内容を見るととても充実しているように感じます。実際に足を運んで見学しないと実情はわかりませんが、少しづつ支援体制が広がり、理解者がでてきていることに嬉しく思います。AMEに問い合わせたところ、日本語のサポートはありませんが、英語では可能だということです。

こちらが、パンプレットPDF(日本語)になります。

 

今月よりSENIA Vietnamの活動が始まります!

長い夏休み、今月から2025−2026年度のSENIA Vietnamの活動が始まります!

今年度は新しく韓国コミュニティーのリエゾンが増え、韓国語話者のみのSENIAのランチ会を行うこととなりました。また、今月はUNISへMr. Sam Drazinさんが招待され、また初のSENIA Montly Lunchは保護者とサービスプロバイダーを対象にタイホー地区に新しくオープンした療育施設Forward Stepsで行うこととなりました。SENIA Montly Lunchの詳細は、現在調整中ですので後ほどお知らせいたします。

また、来年度からSENIA Vietnamの日本人窓口になりたい方を探しております。奉仕活動となりますが、幼稚園、教員、医師、専門家、保護者とつながるとても良い機会ですので、ご興味がある方は千葉までご連絡ください。