明日は9時半より、さくらクリニック6階の多目的スペースで日本語話者のみのSENIA保護者サポート会を開催します。発達障がい児やグレーゾーンのお子さんをお持ちの保護者が安心して話しをしたり、情報交換ができる場所です。
明日の朝まで参加者の受付をしていますので、ぜひ一度お越しください。
こちらが申し込みリンクとなっております。
https://forms.gle/hNUAMp8hHgKgzmam7
Family Support Practice
Family Support Practice
明日は9時半より、さくらクリニック6階の多目的スペースで日本語話者のみのSENIA保護者サポート会を開催します。発達障がい児やグレーゾーンのお子さんをお持ちの保護者が安心して話しをしたり、情報交換ができる場所です。
明日の朝まで参加者の受付をしていますので、ぜひ一度お越しください。
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Affect Pathwaysは1月25日(土)よりテト休みに入ります。活動再開は祝日明け、2月3日(月)になります。
中国の春節といわれる旧正月の祝日、ベトナムはテト(Tet)と呼ばれ、今年は9連休。街のいたるところには桃の花や金柑の植木、ドアや家の中に飾る赤や金色を基調とした素敵なお飾りが売られ、町中はお正月気分で溢れています。街角やスーパーにはお年玉袋に正月料理、セール品などが並び人出も多く感じられます。
毎年この時期は私はハノイに滞在しているのですが、大気汚染で有名なハノイもこの時期だけは空気が綺麗になります。普段見えない遠くの山や川も家から見渡すこともでき、田舎に帰り人やバイクがいなくなった市内は静かで感覚過負荷になりやすい人には落ち着くことができる期間です。
この9連休は3月にカンボジアプノンペンで行われるSENIAの国際学会の計画・準備に集中できたらと思っています。皆様、どうぞ良いテト休暇をお過ごしください。
迷走神経(Vagus nerve) は、脳から体に出る神経の一つで体の至る所に繋がり環境をコントロールする長い複雑な神経です。副交感神経の一つで、副交感神経は脈拍をゆっくりにしたり、心身の落ち着きを促すことは一般的に知られています。またストレスが続くと副交感神経の働きが低下し、なかなか疲労が回復しにくくなるとも言われています。
迷走神経に働きかけて落ち着きを促す方法はいくつかありますが、今回は温度に注目したいと思います。
迷走神経は低い温度(冷たい水など)にふれると良いと言われています(ヒートショックや急激な温度変化とは異なります)。冷たい水は迷走神経を刺激し、気持ちを落ち着かせ、ストレス反応を抑える効果があると言われています。冷たい水は私達に備わっている潜水反射を誘発し、迷走神経を活性化させて心拍数を低下さ せるためだとも言われています。現在ではたくさんの研究がされエビデンスも発表されています。
よく落ち着いてほしいときに水を飲んでもらう、徐々にシャワーを冷たくしていく、冷水に顔をつけると良いなど聞いたことがある人もいるかと思います。集中したり、心を清めるために滝行をするお坊さんもいるのもご存知だと思います。起立性調整障害がある知り合いの子どもも、温度が関係しているのか冬になって外の寒い外気に少しの間触れることで体調が良くなる日が増えているそうです。
このようなことで迷走神経の働きを活発にできる、気持ちを落ち着かせる助けになる、ストレス軽減の助けになると知っておくと、自分にも家族にも役に立つ機会があるかもしれません。
子どもに本好きになってほしい、たくさん本を読んでほしいと思っていませんか?
小学校2年生まで本に興味を示すことはなかった子どもは、今ではもう本を読むのをやめて体を動かしてー!と言いたくなるほどの本の虫です。昨日ハノイ市内で開催されたNeurodivergent Family Monthly Lunchでも読書についての質問が出ました。今回は、今まで我が家で意識したことを紹介していきたいと思います。
いろいろな体勢で本を座む場所を数か所用意する、本人の興味があるトピックの本を周りにおく、興味を持っているトピックに関することはできるだけテーマ学習方のように五感を使って色々体験させる、本人があまり興味をもたなくても親が子どもに読んでほしい本は夜寝る前に読み聞かせの時間を習慣化する、数ページ一緒に読んで内容の会話をする、眼球運動をする、読みの支援道具を導入する、MP3プレーヤーを使って学校の行き帰りにオーディオブックを聞くなどです。うちの子どもは小さい頃は斜視があり、治るまで矯正メガネを7年使用しました。読んでいても途中どこを読んでいるのかわからなくなったり、目が疲れて読むのが億劫になったりすることもあり、目の動きを鍛える眼球運動の練習(Eye training)も数年行いました。
もしお子さんが読むことを嫌っていたら、目の動きの課題なのか、興味の課題なのか、スキルなのか、ちょっとした環境設定や読みの工夫が必要なのか観察をしてみてください。
ある保護者からハノイでどのようにしてニューロダイバージェントの子どもの子育てをしていますか?という質問をいただきました。ぱっと考えたときには特に特別なことはしてないよなと思いましたが、実は現在に至るまで様々な工夫や努力をしてきていたことを思い出しました。
まずは、自分自身が子供の特性を理解するために知識を増やすことです。子どもが幼稚園に行き始めてから、年齢や興味、ニーズが変わるたびにさまざまな学習をしてきました。今も続いています。また家の中の工夫も、今では私達の生活の一部になり意識することはほとんどなくなりましたが、毎日のルーチンや食事、睡眠時間、支援道具も本人を理解したうえで整えた環境です。新しいことを始めて慣れるまでには時間がかかります。環境設定でも、知識でも、ルーチンでも取り入れて習慣化するまで時間がかかり、時には昔の慣れた習慣が戻ってくることもあると頭で理解しておくことも大切かと思います。