〜助けを求めること、つながること、頼ること、学び続けること〜
私は発達支援士やセラピストとして活動していますが、自身も支援が必要な子どもの子育て真っ最中。親が教育と医療関係者だからといって子どもの問題がなくなることはありません。良くなったこともあれば、支援を長い間継続する必要がある課題、前までなかった思春期絡みの課題が出てくるなど、年齢や周りを取りまく環境の変化とともに、常に新しい課題が出てくるからです。
今は支援士として今まで学んできた知識で支援可能なことをしていますが、同じADHDやASDでも子どもそれぞれに特徴があるため、いつもトライ&エラーの繰り返し。わからないこともたくさん出てきます。そのような時は、他の専門家や保護者とつながったり、新しいことを学ぶことを大切にしています。つながりを持つことから自分が持っていなかった視点や知識を学ぶことがあるからです。毎回学べば学ぶほど自分が知らないことがまだまだたくさんあることに気付かされます。
現在はDr. Ross GreeneのCollaborative and Proactive Solutions(CPS)コースを受けています。子どもの課題に大人が対応策を決めて押し付けるのではなく、話し合いができる場合子どもの同意を得ながら一緒にどのように課題に取り組んで解決していくかという実践練習コースです。実際に課題を子どもと一緒に話し合い、それをレコーディングして講師やクラスメイトに共有、フィードバックに基づき練習を繰り返しながら学んでいきます。
このコースもあと1回で終わりになります。クラスメイトは主にカナダやアメリカから参加していますが、国は違っても同じ悩みを抱えていることがわかったり、練習で失敗したりうまくいかなかったことをオープンに話し合ったりなどいつもクラスに参加するのが楽しみです。
日本語の翻訳本はまだ売られていないようですが、子どもと共同で課題を解決する方法を学んでみたい方はDr. Ross Greeneの著書「Lost at School」 、「The Explosive Child」や「Lost and Found」を是非読まれてみてください。