指や足の爪、服の襟や首元、食べ物やガムを食べていないと落ち着かないなど、噛み癖があるお子さんを見たことがありますか?その場合は、どうしてだろう? と考えて観察してみることが大切です。
さまざまな答えがあり、一概には言えませが、私が見ている子ども達には、次のような理由があります。これから4回に分けて理由を9つほど投稿していこうと思います。
[ストレス/不安]
なぜ噛んでしまうのかについて、最も一般的な説明は、ストレスや不安が原因だということです。 噛むことで顎の固有受容覚(Proprioception)に感覚刺激が入り、落ち着くことができます。 緊張すると爪を噛んだり、歩いてまわったり、深呼吸をしたり、貧乏ゆすりをするのと似ています。 また、赤ちゃんのときに、哺乳瓶やおっぱいを吸ったり、何でも口に入れて噛んでみたり、しゃぶったりすることが、赤ちゃん自身の落ち着きを取り戻すための行動につながってることからもわかると思います。
噛むことは私たちがストレスに対処するために備わっているメカニズムです。
噛むことは普通、ストレスの量に比例して増加し、また子供がストレスにどの程度対処できるかに比例して増加します。
噛む行為は一番簡単で、常に噛める対象物が近くに見つけられること、自分で何を噛むかコントロール・自己決定できることなどから私達が自分を落ち着かせるために使える一番簡単な方法なのです。