Affect Pathwaysでは支援を始める前に、アセスメント(評価)を行います。アセスメントは複雑で時間がかかる作業になりますが、省略することができない大切なステップです。

 

 支援士は子どもと家族の面談を数回行い、以下の要素を含んだアセスメントを行います。十分なアセスメントにより、子どものプロフィールが明らかになり、現状の認識ができると、子どもの独特な発達上の特徴や症状を理解したうえで、その子に即した発達支援計画が作成できます。プロフィールを十分に把握することで、発達の抜けを明確にし、それぞれ異なる対応を考えることができます。

 

Affect Pathwaysではおよそ3回に渡り以下のアセスメントを行っています:

1.子どもと親が関わっている状況を観察を2回ほど行います。初回アセスメントでの親の報告と支援士の観察が違っている場合は、3回以上のセッションが必要になります。

2.周産期の情報、出産後の発達歴、現在の子どもの状況の聴取をします。

3.夫婦関係の検討(子どもとの関わり)、両親の長所、短所、性格、文化的な特徴などの検討も行います。家族の行動や考え方のパターンを観察します。

4.すでに行われているすべての発達支援プログラムや教育プログラムの検討、日常の生活パターン、友達との関わり、養育者との関わり、関連する特徴的な行動、周囲との交流パターン、生育環境の検討をします。

5.診断や既往歴ついて詳しく伺います。

6.情報処理の問題に注目します。これは表面的な症状や行動のみに目を向けるよりも、情報処理の問題に注目することで、本当に大切なことを身につけられるようサポートすることが可能となるからです。(原始反射の残存、感覚調節、運動機能や運動感覚の機能、聴覚情報処理、機能的言語能力・習得スタイルなど)

7.食事についてお伺いします。

8.現在までに獲得できている機能の理解をします。

 アセスメント終了後、報告書を作成いたします。報告書には上記の情報と課題がまとめられています。

 

 Affect Pathwaysのアセスメントは診断評価ではなく、お子さまの特性や今いる発達段階をよく理解し、どの項目に注目しながら発達支援を行うのかを明確にするためのツールです。
 小児精神科医を含む医師が行う医療とは異なりますので、診断、処方、医学的なアドバイスや処置はできません。医学的治療が必要な場合は、ご家庭のかかりつけ医へご相談ください。